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のんびりとしたサイクルで

治療院の近くに公園があるせいかセミがわんさか鳴いております。地中で3年ほど、地上に這い出して一週間という生涯を知ってから、セミの鳴き声を聞くと「どんどん鳴け、鳴けるだけ鳴いてください」と思うようになりました。

ここ最近のBGMは川のせせらぎに風鈴の音を重ねています。するとセミの声を避暑地で聞いている’気分’に浸れ、穏やかな気持ちになります、アイスコーヒーでも淹れるかな。

木の上で孵化し土に潜って数年、区画整理で盛り土されたり、コンクリ化やアスファルト化されたら鳴くに泣けないセミもいるのか、儚いな。

 

皆様こんにちは、紺堂つぼ治療院です。特殊な能力があるならば、今は雨乞いに使いたい2018年夏です。

 

今回お伝えするのは、皮膚における免疫の話と毛包。

もともとは、二つの免疫のお話しだったのですが、気が付けば髪の毛の話になってしまってました。またまた私の勝手な解釈が存分に入っておりますので決して鵜呑みにされないようご注意ください。

 

遡ること1年ほど前、皮膚にいてくれる免疫制御細胞(Treg:過剰な免疫にならないよう抑制してくれる)がいないと、皮膚の毛包(毛髪を成長させる組織)などが育たないため毛髪も成長できないことが確認されました。→原文

今年に入って、移植片の一部に免疫細胞が含まれると宿主を攻撃してしまう病気(GVHD)では、攻撃を抑える効果が強い薬を投与すると、攻撃は治まるけれど本来の皮膚や毛包も壊れてしまう。皮膚や毛包に優しい別の薬だと移植がなじみやすく毛包も守られることが報告されました。→原文

上の二つから、毛髪を育てる毛包には、免疫細胞が少し関わっていないと成長できないことが推測されます。

雨の日の通勤は電車を利用するのですが、ここ半年ほど電車の広告にAGAの宣伝が増えたように思います。企業側の思惑なのか、悩める人が多いのかはわかりません。

毛髪の根元にある毛包。この毛包は5段階の成長サイクルを繰り返しています(1初期成長期、2成長期、3後期成長期、4退行期、5休止期)。薄毛の毛包は3番目の後期成長期をすっ飛ばしてしまい、毛髪が細いまま退行期に入ってしまう。このすっ飛ばしが続くと頭髪全体の毛が細いままになってしまいます。そして、1番目の初期成長期は次の毛髪を発育させます。前のサイクルでじっくり育った毛髪はそのまま残りつつ次世代の毛髪の育成に入ります。同じ毛穴から2,3本出ているのはこのためです。ところが、3番目でじっくり育たなかった先代の毛髪は残ることなく去って行ってしまいます。

つまり、3番目で十分な成長を遂げない毛髪は太くもならず、根付きもしないため頭髪が徐々に少なくなってしまう、これが薄毛の負のサイクルです。

そこで、毛髪を育てる3段階目を何とかすればいいのでは!という流れになります。毛包が育たない原因はどこにある?に対応するため、薬が数種類出てきました。薬が合わない場合は、元気な毛包を移植する外科的なことも行われております。

AGAへの病院での治療はお薬か外科的な処置とカウンセリングが主なようです。

 

なってみるとわかるのですが、薄毛はやっぱり寂しいものです。気にしてないと言えば「そんなことはないはず」という疑いをかけられ、気にしていると言えば「そうかなぁ、大丈夫でしょう」という乾いた感想を頂戴いたします。

まぁ、どうしようもないので、そのままです。

 

ところが、薬も移植もしないのになんだか変化が現れた!フッサフサの方にとっては「そう?」と思われる程度かもしれません。しかし、我ら薄毛族にとっては、なんか違うかも!というこの現象。

もしかすると刺激が免疫制御細胞を働かせているのかもしれません。もしかすると刺激は皮膚や毛包に優しい薬と同じような働きを促しているのかもしれません。もしかすると刺激が毛包に五段階のサイクルを思い出させ、のんびりと第3段階を楽しんでいるのかもしれません。

メカニズムの勝手な推測はできますが、確かめる方法を知りません。やはり、研究者はすごいな、一つ一つを明らかにしていく根気に頭が下がります。

というわけで、この現象についてホームページ上の「経過報告」に作成してみました。

ちょっと覗いてみてください。

悩める同族の方がいらっしゃればご一報ください。変化を楽しんでみようではありませんか!

 

ご協力いただいているモデルさんありがとうございます。

今日も楽しくトントントン♪

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

ステキな毛包ライフを!

 

今週末はのんびりしていられないサイクル大会が日田市で開催されます。