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前回のブログ「甘」ではシロップを含めた甘味の話を書きました。

 

身近にあるシロップは、

ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖という名前でアイスや清涼飲料水に入っています。

 

この液糖にある果糖はエネルギーになりますが、

消費カロリー(運動や思考)以上に摂取すると脂として貯蔵されてしまう飲食物です。

 

 

皆様こんにちは、はり灸こんどうです。

シロップといえばメープルシロップという品格漂うシロップを外すわけにはいきません。

 

ところでメープルシロップの”メープル”ってなんだ?

 

 

ポチポチと検索すると「樹液」とありました。

え!樹液!?

メープル:mapleは、楓(かえで)属の植物の意味

シロップ:siroopはオランダ語源の濃厚甘味液(香り付き) 

 

楓の樹液が甘いことに誰が最初に気づいてくれたのか!

それは、「北米の先住民さん」でした。

よくぞ気づいてくださいました。

 

先住民さんは仕事を終えて”たまたま”斧を厳寒のカナダの楓に刺したまま、冬を越え春を迎えました。

失くしたはずの小野が楓にぶっ刺さったままでした。

気温が上がり斧から樹液が滴ったところか見つけたそうな。

とりあえず、舐めてみたところなんだか「甘い」。

 

世の中には「こんなもの食えるの?」

というようなものが多々ありますが、樹液に目を付けるとは恐れ入りました。

確かに昆虫たちは樹液を吸いに木にへばりついてますが、

まさか甘味があるとは。

 

メープルシロップは樹液40リットルを採取して出来上がるのは1リットル。

歩留まりとすると2.5%。

樹液を煮詰める工程はさぞかし根気のいることと思います。

 

40倍に煮詰めると上質なメープルシロップの出来上がり。

シロップの原液(樹液)は40倍に薄まっていますが僅かに甘みは感じるのですね。

カナダの先住民が斧から滴る甘味に気づいたとしても不思議ではないのです。

 

 

そういえば、植物は糖を蓄えるのでした。

光合成から得られるのは酸素ばかりではありません。

エネルギーの元である糖も合成するのです。

今年最初のブログで根菜について書きました「根」。

光合成で作られた糖を蓄えるため、貯蔵させる工程が樹液なのでしょう。

 

 

糖があればエネルギーが作られて細胞は働くことができ成長します。

動物も植物も成長するにはエネルギーが必要なのです。

生き物のエネルギーとなるATPってすごいな。

 

 

ここまでお読みくださりありがとうございました。

 

皆様もATPを作り出す「糖」を適量摂取して健やかな体を養ってください。

 

下の写真は樹液が化石化してアクセサリーとなった「琥珀」。

化石化する前は古代植物のエネルギーだったもの。

昆虫が納まっている琥珀は価値が高くなるそうな。

 

糖は濃密にさせて水分を取り除くと腐りません。

そのため防腐剤として砂糖が用いられたこともあります。

甘いだけではない糖は数千年の時を超え現代では人を魅了するエネルギーを発しているとかいないとか。

 

 

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